イノセント・ラブ・アフェア
私は気がつくと、駅で電車を待っている時や、近所を歩いているとき、洋介の姿を無意識のうちに探すようになっていた。

ほっそりとやせて背の高い洋介。

洋服を脱ぐと、意外と筋肉質なからだの洋介。

似たような後姿を見つけるたびに、口から心臓が飛び出しそうになる。

それなのに、肝心な洋介本人には、まったく出会わなかった。

別れ際にメールアドレスを聞かれたのに、洋介からは結局音沙汰がないまま。
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