イノセント・ラブ・アフェア
私はもういちど、しっかりと洋介のからだに抱きついた。

すると、洋介が耳元で囁いた。

「遠回りして、やっと会えた感じ?」

それは、初めて会った夜と同じ言葉。

私が洋介との運命を信じて、おまじないのように頭の中で繰り返し続けた言葉。

洋介も、覚えてたんだね。

いままでニアミスで会えなかった分を乗り戻せるように、いっぱい一緒に過ごそう。

いっぱいキスしよう。いっぱい抱き合おう。

きっと洋介も今、そう思ってるんだよね。

************fin.
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