天使くん、その羽は使えません (短)
天使くんの心配











「はい、休憩終わり」

「え……もう?」


駐車場で、ぐでーと伸びている私。そんな私を、ストップウォッチを片手に見下ろしている天翔くん。


「も、もう一分だけ休憩させて……」

「ダメだよ」

「けちぃ~!」


あれから――

お兄さんとバトルした日から、天翔くんは数日間、自由に動くことが出来なかった。動けなかったと言っても、日常生活は普通に出来る。

ただ、私の自主練に付き合うだとか、羽を出して飛ぶだとか。そういう事が一切できないほど、天翔くんはダメージを受けていた。

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