失恋タッグ

年下くんの猛攻撃

あの朝比奈君との食べ歩きデート?から2か月近くなろうとしていた。

私はコンビニで適当にお弁当とお茶を二つずつ見繕い、レジへと向かう。

電子決済で支払いをしようとスマートフォンを手に取ると、すでに夜の九時を回っていた。

今週はずっと終業時刻をオーバーしていたが、今日は特別遅くなりそうだ。

というのも、明日は新商品のプレゼンをすることになっている。

朝比奈くんと残って企画書の最終的な手直しをしているのだ。


店員さんがお弁当を温めてる最中に、レジ横に陳列してある小袋のチョコレート菓子が目に入る。

「すみません。これも一緒にお願いします」

私はチョコレート菓子を2つ取ると、それをレジ台の上に置いた。

やはり、疲れた時は甘い物に限る。


私は、レジ袋を手に会社に戻ると、
企画部のドアを開けた。


コンビニに買い出しに出る前は、フロアに3、4人ほど残っていたのに、今はパソコンに向かう朝比奈くんがポツンといるだけだった。

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