イケメンくんは地味子に夢中

転校

ピリリリリリっピリリリリリっ



「んんっ」



目覚ましの音で目が覚めた。

……そっか、わたし、一人暮らし始めたんだった。

今日は転校初日の学校。なんかすごい簡単なテスト受けたら合格って言われた。

あれぐらいだったら満点取れてるんじゃないのかな、多分。

とりあえず、あれは編入テストだったと後でお母さんから聞いた。

風月学園は偏差値が高いと聞いていたので少し拍子抜け。編入テストは結構簡単なんだなぁって。

そんな事考えてる場合じゃないんだった!!

急いで支度しないとお母さん来ちゃう!

今日は初日なのでお母さんも一緒に学校に行くことになっている。挨拶だけしたららすぐ帰るらしいけど。



「ウィッグ……あんまりかわいくない……」



つけないと色々まずいらしいのでちゃんとつけた、のはいいんだけど……。



「制服とマッチしてなさすぎでしょ!」



制服と合ってなさすぎるこの容姿にびっくり。

まだウィッグだけしかつけてないのになぁ……。ここにメガネをつけて、前髪を整えると。



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