らんらんたるひとびと。~国内旅編~
 団体行動は自分のペースを守れないが故に、ストレスは常につきまとうものだけれど。
 一番、ストレスとは無縁な白雪姫がボロボロになっているとは。
 配慮が足らなかったなと反省している。
 毎日、女の子と遊んでいるから寝不足で、身体ボロボロなんだろと思っていたけど。
 腰痛持ちだということは知らなかった。
 あいつは、胸の内を言わない奴なんだ…

 白雪姫は入院という形で、
 とぼとぼと病院を出ると。
 殺し屋のような目つきをしたホムラさんが一人立っていたので。
 どっと疲れが増した。
「大丈夫なのか?」
 怖い顔をしたまま、ホムラさんがシナモンを見る。
「はい、大丈夫ですわ」
 と、ニッコリとシナモンが微笑む。
「それよりも、ホムラ様。鈴様はどうなされたのです?」
「……」
 ホムラさんが黙り込む。
 ぴゅう…と木枯らしが吹いた。
 …嫌な予感。
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