拝啓 まだ青かった僕らへ

始業式

「……」



長い。長すぎる。なんでこうも
校長の挨拶は長いんだ。



毎年イライラしてしまう。



「ドンドンッ」



は。おい。ふざけんなよ。



椅子を蹴るのは後ろに座る
門垣 勇志(かどがきゆうし)



「チッ。…るせえよ。」



「いいだろ別に、俺らしか聞こえねーって。」



こいつはたしか去年も同じ事をしてきやがった



また同じクラスとか最悪すぎだろ。



「キーンコーンカーンコーン」



「起立、礼、着席」



やる気のない司会の声に合わせて僕らは
席を勢いよく立った。



“これから始まる青春のストーリーが始まる音がした気がした”


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