転生アラサー腐女子はモブですから!?
第3章

逃げるが勝ち

『共に過ごす一週間ですが、王太子という立場上、王城を長く開けるわけには行きません。お茶の時間を一緒に過ごすのは、いかがでしょうか?』

 数日前に届いたノア王太子からの手紙を読み、アイシャの口から不気味な笑い声がもれる。

 どうやら、アイシャの読みは当たっていたようだ。

(これならアナベル様を連れて行くことも可能よね。だって手紙には、一人で来いとは書いてないものぉ~♪)

 船上でのアナベルとの約束を思い出し、アイシャは、一人ほくそ笑む。

(さぁ、私とノア王太子殿下の仲を思う存分ひっかき回してくださいな)

 アイシャは、不気味な笑みを浮かべながら、協力者であるアナベル宛てに手紙を書き始めた。

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