【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜

「いや、実際に行動に移した者と、周囲で嘲るような視線を向けていた者は、しっかり確認させてもらった……」

 すぐに、レザンから指示を受けた王宮の侍女に扮した王家の影が、彼女を連れて会場を出て行く。
 戻ってきた彼女が纏っていたドレスは、最高級の宝石がふんだんに使われ、有名デザイナーが手がけた物だ。気の毒そうに、あるいは面白がってステラを見ていた貴族たちの目の色が変わる。

「想像通り、よく似合うな……」

 満足した私は、いつもであればほとんど飲まないシャンパンを一息にあおったのだった。
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