【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜

 そんな私の胸中を知ってか知らずか、ステラは微笑むと口を開いた。

「────何もいりません」
「ステラ嬢……?」
「その代わり、怪我をしないでください。あと、たまに私に会ってくださいますか? それから、これからも」

 あの時ステラは、「これからも、時々花を受け取ってください。お礼がしたいから」と笑ったのだった。

「────何も、礼をもらえるようなことを、していないのに……」
「そうですか? いつだってジェラルド様に会うと元気になれるんです。……でも、もし我が儘を言って良いなら、いつか素晴らしい蔵書だというジェラルド様のお屋敷の図書室に、行ってみたいです!」
「────そうか、そのときには、君に鍵を渡そう」
「うれしいです!!」
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