夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!




「あぁ、お待たせ。」



〇〇駅の改札には10分前に着いた。
うちからは近いけど、下車したことはない駅だ。
恭子さんは、時間通りにやって来た。
割と几帳面な人なのかな?
恭子さんが来るだけで、花が咲いたみたいに華やかな雰囲気になる。
確かに、こんな人と比べたら私は地味だな。
薔薇と道端の雑草くらいの差はあるかもしれない。



「……どうかしたの?」

「い、いえ…別に。」

「じゃあ、行こうか。」



(うわぁ…!)



「なかなか良い感じだろ?」

「は、はい。」

恭子さんが連れて行ってくれたのは、まるで外国の森の中にあるようなおしゃれなカフェ。
私が普段、滅多に行かないタイプのお店だね。



「この店は見た目だけじゃなくて味も美味しいんだ。」

「そうなんですね。」



メニューを見てるだけでもうきうきする。
どれもとっても美味しそうだし、見ためにもすごく綺麗だ。
なのに、お値段は思った程高くない。



「わぁ、可愛い!」

運ばれて来たランチに思わず声を上げてしまった。
SNSをやってないのが残念だよ。
これは画像として撮っておきたくなるね。



「お、美味しい!」

本当に味も美味しい。
野菜はしゃきしゃきしてるし、お肉は口の中でとろける。
ごはんの炊き加減もバッチリだ。
それに、コーヒーもすごく香りが良いし、デザートのジェラートにはいちごが乗ってる。

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