プロポーズの日〜忘れられない恋〜
「ごめん、急に」


咄嗟に、仁くんの唇が私の唇から離れていく。


仁くんも少し顔を火照らせ、

私の目を見れないでいた。



「……うんん、嬉しい」


胸の奥から波立つドキドキに、

快楽を覚えながら、

私の唇は愛を知ってしまった。



「いちご?」


仁くんはボソッと口ずさみ、

何かを考え込んでいた。



「え?」



「いちご。あ……いちごオレ!」


仁くんは何かを思い出し、

私に向かって指を差した。



「え?いちごオレ?」


意味がわからない私は戸惑う。



「いちごオレの味がした」


唇を重ねた時、

ほんのり味がしたのだろうか。


仁くんは、つい言葉に出してしまったのだ。



私の荷物の近くには、

いちごオレのジュースが……



「ちょっと、もうーー」


私は恥ずかしくて、

仁くんの背中を優しく叩いていた。



「はは」


仁くんは私を見て微笑む。


体育館倉庫は二人だけの空間だった。



「ねえ?もう一回していい?」



仁くんが私に尋ねると、

目をゆっくり閉じて、

また私たちは唇をまた重ね合わせる。





二人以外誰もいない体育館倉庫で……




愛のキスを♡
< 40 / 200 >

この作品をシェア

pagetop