忘れられない恋
私の名は木栖 結空《きすみ ゆあ》、18歳。

高校時代に付き合っていた一つ上の彼を今、ここで待っている。



彼が高校を卒業した日、

まだお互いが好きだったら、

この場所で逢おうと口約束をしたのだけど、一向に来る気配がしない。



まさか、忘れてないよね?


それとも……



他に好きな人でもできたのかな?



次第に考えは悪い方へ働いていく。



約束を交わしたはずなのに……



なのに、なんで彼は私の前に現れないのだろうか?


なんで……、なんで……



私だけがあなたのことを思い続けていたのかな?



答えが分からないまま、

時間だけが過ぎていった。
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