私の担当医。

海斗は当直で昨日の晩から戻って来てない
今日も昼までは戻って来ないだろう

バレたら色々検査される...

当直終わって寝に入るまで
隠さないとまた医者の海斗になるとめんどくさい。


ベッドに寝ていたらしんどいのがバレそうでソファに横になって海斗の帰りを待った。

...ガチャ

「疲れた」

「お疲れ様、昼ごはん食べる?」

「すずは?食べた?」

「まだ。」

体調悪くてご飯のこと忘れてた。

「じゃあ一緒に食べよう」

頑張って食べないとバレちゃうけど
食べれるかな。
吐き気もすごいし背中も痛い

着替えるために脱衣所にいった海斗が戻ってきた

「顔赤いけど体調悪い?」

急にそんなこと聞いてくるから
「いやっ元気だよ」

そう答えた私を眉をひそめて睨みつけてきた。

「もう一回きく。体調は悪くないのか?」

も、もしかしてバレてる?

そんなことないよね。
態度に出してないでしょ


「悪くないよ、顔が赤いのはさっきまで毛布かぶって寝てたから。ね?ご飯食べよう」

「熱測れ」

ポケットにいれてた体温計を渡してきた
バレてる

「熱ないよ」

「いいから測れってゆってんの」

怒ってる...

「ごめんなさい」

「何が?熱ないんだろ?今すぐ測れよ」

「熱...ある...と思う」

「測れ」

脇に体温計を挟んだ。

...ピピピピ

やばっ、
39.2度もある。
どおりでしんどいわけだ

「貸せ」

体温計を奪い取られた

「ほかに自覚症状は?
次、嘘ついたら許さない」

「ごめんなさい...」

「喉痛い?」

痛くない

「頭痛いとか背中痛いとかない?」

「...」

本当のこと言ったら何されるかわからない。

怖い。
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