私の担当医。
部屋についた。
4人部屋の手前左側
すでに3人、患者さんがいて
私が入ってこの部屋は満床
「あとで担当看護師さんが挨拶に来るんだけどいい?俺もずっとすずのところにいてあげたいところだけどそういう訳にはいかなくて。そういう時に俺の代わりにすずのそばにいてくれる看護師さん2人選んだんだ。顔覚えてほしい」
「私、医者も看護師も治療も検査もダメ。いや。
橘先生はなんだか信用できるかもって思って話せてるけど他の人はできるなら話したくないし会いたくない」
「なんで他の先生や看護師は信用できないの?すずのこと治したい、よくしたいと思ってるのは俺だけじゃないよ」
「...話したくない」
「んー」
橘先生は眉間に皺をよせた
「それが解決しない限りは治療難しいと思ってるんだよな。どうしても俺1人じゃ手が回り切らん」
橘先生の言うことも理解できる
私だけの先生じゃないし
いっぱい患者さん受けもってるだろうし。
でも他の人はやっぱり信用できないし
何されるかわからない恐怖が大きい
それを正直に話したところで
なにか変わるとも思えないし。
「処置室これる?」
「やだ...」
「はぁ。わかった」