怖い話しようよ
次に、何故崖下に倒れていたのか質問をすると、Bはにわかには信じられないことを口にしました。

Bは少女の遺体を遺棄した後、その場を後にしようと車に乗り込んだそうです。すると、金属のようなものを引きずりながら歩く音が聞こえてきたそうです。

誰かに自分の犯行を見られたのでは、そう思い焦りながらBが車から飛び出し、音のする方を見ると、そこには地中に埋めたはずの少女がスコップを引きずりながら歩いていました。

Bは少女を逃すわけにはいかないと思い、その首元を目掛けて飛びかかりました。すると少女は引きずっていたスコップでBを殴り付け、Bはその場に倒れてしまいました。そして、気が付いたら病院のベッドの上だったそうです。

供述を聞いたAさんは「そんなことがあるはずない」と信じられませんでしたが、数々の罪を犯してきたBがポリ袋を完全に土の中に埋めなかったのは不自然であるということ、そして遺体を埋めるのに使われたスコップから何故かすでに命を落としていたはずの少女の指紋がついていたことで、ゾクリと背筋が震えたそうです。
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