結婚の条件は愛を捧げることでした

「ねぇ水穂、俺に愛を教えて?水穂にしか教えられないと思うんだ」


遠くから、結婚式会場のスタッフが「まだですかー?」と呼んでいる。


「朔馬さん!」


「ん?」


「私に愛を教えられるのも朔馬さんだけだと思います!」


私はそう大声で言って、部屋を飛び出した。


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