初恋の彼の極秘任務!?

10 大和くんを守りたい

 その日の放課後。

 今日は全部の部活がないため、私と絵美ちゃんは帰ろうと下駄箱で靴をはき替えていると、保健室の時田先生が私に声をかけてきた。

「相沢さん、ちょっといいかしら?」
「えっ、私……ですか?」
「えぇ、そうよ。佐田さんは帰っていいわよ」
「りかちゃん……ここで待ってようか?」

 時田先生の視線が、どことなく怖い感じがするのは気のせいかな?

 私、時田先生に何か怒られるようなことをした覚えはまったくない。

「ううん、先に帰ってて。先生の話が終わったらすぐ追いつくから」
「うん、分かった! じゃあ、あとでね」

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