狼男な彼女
「悠君の手、暖かいよ。もう少しだけこのままでいて」

そのままゆったりと俺に寄りかかってくる彼女。

完全に俺の中の理性が外れた。

小さな体の彼女を抱き締める、はずだった。

想像に反して、虚しく空を切る両腕。

彼女を探して、頭を降った刹那、体勢を低くした彼女に払われる足。

重心がずれる事によって体勢が崩れ、一瞬重力を失った体を支えようと左手を着く。

最早その時には、手遅れだった。

首筋に襲い来る彼女の踵落とし。

輪郭を失ってゆく薄闇の世界の中で、俺は感じていた。

彼女に殺されるなら本望かもな。

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