夕焼けの恋
「弥生さん、できること少ないかもしれないけど、俺に何かできることがあったら、遠慮なく言ってください」

「でも…」

「また倒れられるよりましです」

「ごめん。わかった」

「で、何かありますか?」

「…これからも一緒に帰ってくれる?」

「もちろんです」

「それから…何でもない」

弥生は一瞬迷ってから、かぶりを振った。

俺と祐樹は弥生が回復したのを確認して、山野家を出た。

放課後昇降口に集合することを約束して。
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