星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦
カンファレンスが始まるまでの間、ヒソヒソと小声で話す私たち。
誰かに聞かれていないか周りを気にしつつだけれど、たまにこうしてナースステーションで話題に上がる。

今日のカンファレンスは、胃がんで入院中の患者さんの退院後の生活についてだ。
胃がんで入院し切除後、経過観察で入院していたが状態が安定し、いよいよ退院が決まった。

ADLの状態や自立生活ができるかどうかの大事なカンファレンスで、担当看護師、ソーシャルワーカー、リハビリの先生を交えてのカンファレンスになる。

大北総合病院では、退院が決まるとこのカンファレンスを必ず行っていた。


「じゃあ、時間だしカンファレンス行くね」

「うん、行ってらっしゃい」


電子カルテで患者さんの情報収集をして、友希に見送られながらカンファレンス室へと足を運ぶ。
「お疲れ様です」と言いながらカンファレンス室に入ると、すでにリハビリテーション科の木山先生が座っていた。

しばらくすると担当看護師が入ってきて、あとは主治医を待つだけ。
でも、なぜか今日は看護師が2名いる。


「今日は看護師2人なんですね」


私より先に、木山先生が担当看護師に話を振ってくれた。

いつもならベテラン看護師が1人カンファレンスに参加しているけれど、今日は見るからに新人であろう看護師が一緒に参加している。
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