溺愛幼なじみは甘くて強引
ガチャ


「やあ、いらっしゃい。理央」

「……なんで君がここにいるのかな?太陽。

南月は?どこにいるの?」


玄関のドアを開けたら、立っていたのは――なんと理央だった。

私が出てくるかと思ったら、まさかの太陽くん。その光景に、笑った理央の顔に青筋が入る。

しかも、


「南月ちゃんなら今、お風呂に行ってるよ」

「……お風呂?」

「うん。”熱く激しく濡れた”後だったからね~。

この意味、理央くんなら分かるよね?」

「――」


しかも、太陽くんが理央を煽る発言をしたばかりに……。

理央の理性が、プツンと切れる。

そして――


「俺を怒らせたらどうなるか、知らないみたいだね?」

「……わーぉ。もしかして、最悪な状況?」


バキバキ、と手の骨を鳴らす理央。

それを見た太陽くんが血相を変え、私のいる浴室に助けを求めに来たのだった。

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