目に視えない私と目が見えない彼
三年生と二年生の教室は、離れているので、気を付ければ、ばったりと会うこともないだろう。

私が見つからなければ、会うこともない。
そんな関係で、それだけの関係なのだ。


来衣先輩と鉢合わせしてしまいそうな場所はとことん避けた。

美術室、3年生の校舎、生徒が集まる場所、
ばったりと会ってしまう可能性が感じられる場所には行かなかった。

その甲斐あってか、来衣先輩と会うことはなく下校の時間が迫っていた。

 

これでいいんだ。だって、どうせあと3日もすれば、私の記憶はなくなる。
この気持ちだってどこかに消えてなくなるのだから。

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