目に視えない私と目が見えない彼
〜♬
(しゅう)が手に持っていたスマホから音楽が鳴る。



「このスマホに自分が担当する守護対象者の詳細が送信されてくるよ。未蘭のスマホは、えっと・・・・・・これね」


渡されたのは現世で使っていたスマホと、なんら変わらないように見えた。



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担当する守護対象者は
松本若菜(まつもとわかな)さん 16歳 
桜ヶ丘高校一年生

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画面にはそう表示されていた。


「未蘭が初めて担当する守護対象者の1人目は森本若菜さん」

「・・・・・・は、はい」

「担当は1日で入れ替わり制だから、変なやつでも1日だけだから、我慢な」

「え、そんな・・・・・・」


そんな不吉なことを言われると、これから始まる初任務が途轍もなく不安になってきた。顔に出やすい私は、引き攣っていたかもしれない。


「まっ、今日は俺と一緒だから問題ないよ。口で説明しても、わからない事ばかりだと思うから、実践あるのみ!!」

「そ、そうだね。頑張ります」


素直に頷く私を見て、柊は柔らかい微笑みを浮かべる。

まさか私が死んでしまって、守護霊代行として人を助ける手伝いをすることになるとは・・・・・。


頭の中はごちゃごちゃで情報を整理しきれていないけど、なんとか理解しようと努力した。
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