目に視えない私と目が見えない彼



「早川未蘭さんですよね?この度はうちの子を助けていただいて本当にありがとうございました。意識が戻るまで警察の方から面会できないといわれたので……やっとお会いできて嬉しいです。なんとお礼を言っていいか・・・・・・」


頭を何度も低く下げながら、お礼を繰り返す人たちは、私が助けた女の子とそのご両親だった。

「そ、そんな、頭をあげてください!」

「……お姉さん、助けてくれて、ありがとうっございます」

瞳が揺らしながら弱々しい声からは申し訳なさが伝わってくるようだった。

「あなたが無事でよかったよ。怪我はなかった?」

「…は、っはい。私のせいで、ごめんなさい」

私が助けた女の子もしっかり目を見てお礼を伝えてくれた。声を少し震わせて、服の袖をぎゅっと握りながら言葉を発する女の子は、精一杯伝えてくれているのがわかる。


その後も、何度も何度もお礼を言うご両親をなだめるのに時間がかかった。こんなに感謝されることは人生で、もうなさそうだ。そのくらい感謝をしてもらった。
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