契約結婚のはずが、御曹司は一途な愛を抑えきれない
ミクは省吾の言葉を契約を続けると捉えた。

私はどうすればいいの?

「ミク、俺は入院しても構わない、でも条件がある」

「なんでしょうか」

「ミクが俺の元に帰ってきて、毎日俺のお見舞いに来ること、それが条件だ」

「でも……」

「海城に抱かれたことを気にしてるのか、そんなの上書きすればなんの問題もない」

省吾はミクを抱き上げて、寝室に向かった。

「省吾さん、降ろしてください」

省吾はミクをベッドに降ろし、省吾も腰を降ろした。

「ミクは俺のこと嫌いか」

答えようとした瞬間、省吾はミクにキスをした。

ミクは省吾のキスを受け入れた。

大好きな省吾さんとのキス。

唇を啄むようにお互いに求めた。

ミクは省吾の身体が熱いことに気づいた。

「省吾さん、身体が熱いです、熱がありますよ」

「ミクとキスをして、興奮しているんだ、大丈夫」

しかし、省吾の呼吸は乱れている。

「省吾さん、救急車呼びましょう」

省吾は救急搬送された。

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