可愛い瑠衣くんがご執心らしい。
澪(うん、きっと私の勘違いだ。瑠衣くんのとこ、早く行こう)


少し早歩きで瑠衣の跡を追った。



◯車内


澪(結局カバンは瑠衣くんに買ってもらってしまった……)

澪(そしてさっきから、なんだかシーンとした雰囲気が流れていた)


静まる車内で、家まで向かう。


買ってもらったカバンを大切に抱きしめながら、席に座っていた。

瑠衣は頬杖をつきながらひたすら外を眺めていた。


澪(うう……何か話さないととは思うけど、何話すべきかな……)


うーんと考え込んでいると、瑠衣がこっちを向いた。


瑠衣「先輩」

澪「ん?ど、どうしたの?」

瑠衣「家に帰ったら、覚悟しといてください」

澪「え……?か、覚悟?」
(もしかしてクビ……!?)


ヒヤヒヤする澪。


◯瑠衣の家


帰ってきてからと言うもの、ドクドクと心臓が音を立てっぱなしだった。


澪(早速クビなんて……!まぁでも、ある程度稼げたし……でも……!)


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