愛を知らない公爵令嬢は、二人の王子に溺愛される

ライバルの登場？

婚約者選びが始まり、一ヶ月が経った。

休暇が終わり、学園が始まる。

学園の初日は午前中で授業が終わり、お昼からは庭園で生徒たちのお茶会が開かれた。

休暇終わりのこのお茶会は恒例となっていて、貴族同士が休暇中に何をしていたかなどを談笑したりして絆を深める人気の高いイベントである。

お茶会が始まるや否や私はすぐに令嬢たちに囲まれた。

「フレア様！アルベルト様とロイ様に婚約を申し込まれているというのは本当でして！？」

「羨ましすぎますわ」

「お話を聞かせて下さいませ！」