愛を知らない公爵令嬢は、二人の王子に溺愛される
「私、これでも誰にでも優しいフレア様に密かに憧れていたんですの。だから、フレア様にも幸せになって欲しい。そして、私も私自身で愛を掴みますわ」

ミア様は、最後に私にお辞儀をして、お茶会へ戻って行った。


「ミア様がさまざまな方から慕われている理由がよく分かりましたわ」


私は一人でそう呟いてしまった。

凛としていて、愛嬌があって、何より強い。

「私もミア様も見習わなくてはなりませんね」

私は自分の頬をペチンと叩いた。
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