10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです

料理が運ばれてきた

『いただきます(笑)』


「凄く美味しい〜」

「うん、上手い」

「土屋くんはよく色んなお店を知ってるね」

「まあ、親によく連れて行ってもらったから、親父が外食が多くて、1度下見したりして、その時に連れて行ってもらったな」

お父さんの影響なんだ。

「スッポンて食べたら本当に元気になるの?」

「一応精力増強するとは聞くな、今日の弱ってる俺にはちょうどいいかも(笑)でもコラーゲンもたっぷりだから女性にもいいんだ」


「コラーゲン、いいね〜(笑)」

嬉しそうにスープを飲み干す敦美


「私ね……この前HOTELでちょっと言っちゃったじゃない……」

「部屋の事?」

「うん、それから会えなかったからもう嫌になったのかと思ってた」

「違う、本当に時間が取れなくて、今回の出張は色んな人に会うのが目的だったから、相手が夜がいいっていえば合わせてたし、なるべくこの出張中に詰めたかったんだ」

「よかった(笑)、晃大くんに色々学んだの」

「晃大に?」

「うん……何で敦美さんは東京に行かないの?って」

「それは、仕事あるし仕方ないよ」

「うん、そうなんだけど……聞いてくれる?」

「もちろん」
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