10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
甘えん坊

「仕事疲れたの?」

「うん………俺がさ」

「うん」

「営業スマイル出来ると思う?」

「出来ないねー」

「だろ?」

「口角あげるだけでいいんじゃない?えい!」


眠そうな土屋くんの口角を指で広げた。

「ふぁかっとぅた」

「何?(笑)」

敦美の指を外す。


「わかった(笑)寝室行くか……ふぁあ」


こんな気の緩んだあくびも家ならではだな(笑)

「なーに笑ってんだよ」

「えー、土屋くんが気を許してくれてるのが嬉しくて」

「敦美だからだよ……ちゅっ」

「ちょっと歩きながらは…んっ……」

うしろからバックハグをされてキスをくれる。


キスをしながらベッドに倒れ込む。

「ちゅっ…ちゅっ…ハァ」

土屋くんはいつも両手で頬をはさんでくる。

もうそうなると逃げられない……


嫌で逃げたいんじゃなくてまだうまく舌をからませれないから……

「ふっ、うむっ」

苦しそうな様子を見てキスをやめてくれた。


「大丈夫?」

「うん、ごめんなさい」

土屋くんは私を上にしてくれた。

「敦美からきてみて」

敦美はまたいで土屋の肩に手を置いた。

「恥ずかしい……」

「2人しかいないし、もっと恥ずかしいことするのに?(笑)」

< 173 / 194 >

この作品をシェア

pagetop