10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです

「自信ね……なかなか性格は簡単に変えれないよ」

「土屋くんに限らずさ、あっちゃんの真面目な性格は長所だからさ今のままでいいよ」

「あはっ、ありがとう」



結局加奈ちゃんに中学の時の気持ちがバレちゃった……

これからどうなるんだろう……






9月になったけど土屋くんとは会う約束は出来てない。

仕事も忙しいのはLINEの時間でわかる。

既読がつくのは大抵0時前後、そもそもまだお互いの事を話していない、ビデオ通話もした事ないし、仕事先も東京のどこに住んでるのかも……

でも敦美は時々のLINEでも嬉しかった。

10年振りに会ったあの日にまた好きになってしまっていたのかもしれない……



ある日の夜、土屋くんからLINEが入ってきた。


〝9月の三連休に地元に帰るから会いたい〟


三連休って……

敦美はカレンダーを見た。

はぁ……全部仕事だよ、私……


もう少し早かったらジムの方に休みのシフトを出せたのにな。


〝私……仕事、ごめんなさい〟


すぐ返信が返ってくる。

〝下田旅館に行ってもいいし、休憩の時間とか、少しでも会いたい〟



あっ、そっか、私の仕事、旅館だと思ってるんだった。


〝21時に仕事は終わるよ〟
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