誓い~お前は俺が守る~
後日。
天馬と鈴蘭は、浦川の所へ二人で通院に行っていた。

「━━━━なんか、表情が変わったわね!」

「そうですか?」

「この分だと、ほとんど“彼”を出さずにいけそうね!」

「はい!
今後…辛い時、悲しい時は、天くんに頼ろうと思います!」
「俺達二人で決めました。
まずは、俺に頼る。
そうやって“親父さん”から、離れていこうって!」

「そう!
うん!いいと思うわ!
…………フフ…親離れするってことね!(笑)」

「「はい!」」

「素敵ね!
━━━━━━あ!結婚式には、呼んでね!」

最後、浦川は満面の笑みで手を振っていた。


そして━━━━指を絡めて繋ぎ、ゆっくり歩いている天馬と鈴蘭。

「フフ…」
天馬が、笑う。

「ん?」

「幸せだなって思ってさ!」

「うん!」

「すず」

「ん?」

「幸せになろうな!!」

「うん!」

「卒業したら……すずを貰うからな!」

「フフ…うん!」

「あ、でもなぁー、夏馬さん許してくれっかな?」

「うーん…
大学卒業してからにしろ!って言うかも?」

「だよなぁー
まぁでも!
大学卒業してからにしても、一緒に住もうぜ!
離れたくねぇし!」

「うん!
…………フフ…なんか、想像するだけで幸せ!
この先も、天くんが傍にいてくれるから!」

「あぁ!!もう、絶対離れねぇよ!!」

「うん!」

「ずーっと傍にいて、守るから!」

「うん!
でも、私も天くんを守りたい!」

「え?」

「あ!勘違いしないで?
“パパに”頼るってことじゃなくて!
“私が”守りたいってこと。
私なりの力で、天くんを守るよ!」

「あぁ!」

「これからも、よろしくね!天くん!」

「あぁ!こちらこそよろしくな!すず!」


微笑み合っていると、天馬の顔がゆっくり近づく。
「え……天、くん…?」

「すず、一瞬チュッてさして?」

「……/////」
口唇が重なって、離れた。
天馬が、額を額にくっつけた。

「あー、ダメだ……」
「え?え?」

「一瞬じゃ、終わらねぇ……」
「え………んんっ!!」

また口唇を奪われるように重なり、何度も啄むキスを繰り返した。


「すず、好き…大好きだよ……!!」
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