推しの歌い手さま~想像してたのと違うんだが…~

第11章~留学!?~

○初デートの次の日の夕方。
駅前のオシャレなカフェ。


穂香は初デートの次の日の夕方に、リュウから呼び出されて駅前のオシャレなカフェに来ていた。

カウンター席が5席。
4人用のボックス席が10席。
ボックス席のソファが高級な感じで座り心地がよく、女子会をしている人達がちらほら見える。


今日カフェに来たのは、リュウと約束していた初デートの報告をする為だ。


穂香「10分前に着いちゃった……こういう時、一人だと寂しい人に見られたりしそうで嫌なんだよね……」


カフェのボックス席で座って、一人でブツブツ言いながらスマホを見ている穂香。

航太と一緒に撮った写真の確認である。

自分の顔と航太の顔が変に写ってないか?
どれをリュウに見せる写真か?
を選んでいた。


穂香(一緒に乗ったメリーゴーランド……二人とも幸せそうな顔してる)


一人でニヤニヤと笑っている穂香は、旗から見ると不気味だろう。


そこへリュウがやって来た。


リュウ「お待たせ。今日早朝までレコーディングがあってさぁ?穂香ちゃんの報告の前に、アオハルの天使の新曲聞いてよ?」


アオハルの天使とは、K様とリュウとシンの3人で作った期間限定のユニットである。


穂香は嬉しそうに返事する。


穂香「聞きたいですっ!?」


世界中のファンよりも先に新曲が聞けるとあって、大喜びの穂香は前のめりになってリュウのスマホの音源に顔を寄せた。


君に送った
白い花の髪飾り
可愛かったね

あの花言葉
君は気付いてるのかな
初恋だって

眩しい輝きに
目を閉じそうになった時
それが恋だと知った

君が描いていた未来
当たり前にやって来る日常
僕は一緒に見ることが
できないから

輝ける未来が
君を照らしてくれる事を信じて
thanks for you

寂しいから
バイバイじゃない
またいつか



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