【コミカライズ配信】婚約破棄されたらエリート御曹司の義弟に娶られました。
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「やってくれたな、皇輝」
所変わってある控室に呼び出された私と皇輝。
目の前には腕を組んでこめかみをピクピクさせているお父さんと、そんなお父さんの隣で困った表情を浮かべるお母さん。
そう、当然パーティーには両親も来ていたので、ついにバレました……。
「お前、よくもあんなに大勢の前でやってくれたな?おかげで色んな人からおめでとうございますなど、ご子息が立派で天王寺グループは安泰ですね、など散々言われたぞ」
「よかったじゃねぇか」
「いいわけあるか!!お前、私との約束忘れたのか!?チェスターの業績回復を実現できたら認めると言っただろう!!」
どうやらお父さんにはバレていたらしい。
そんな条件を提示されていたなんて……。
「だから、概ねクリアできるから。ほら、今年度の業績、まだ推定だが過去最高を更新できそうだろ?」
「見込みの段階で先走ったことを……!!」
「――お父さん!」
白熱しそうな二人の間に割って入る。
「私、皇輝と結婚したい。この結婚をどうか認めてください」
「妃乃ちゃん……」
「今度こそ幸せになるから」
そう言った私の肩に優しく手を置いたのは、お母さんだった。
「……私は皇輝くんから話を聞いた時、薄々こうなるんじゃないかと思ってた」
「お母さん……」
「私は二人が幸せなら、何も言わない」