【コミカライズ配信】婚約破棄されたらエリート御曹司の義弟に娶られました。
皇輝と出会ったのは高校の時だけど、親が再婚するまで話したことなかったし、姉弟になった後もあの時は……それを思うと、こんな風に二人で出かける日が来るなんて思ってもみなかった。
「あっ!」
「なんだよ」
「あそこでお祈りしていこうよ」
私が指差したのは、「願いの鐘」と呼ばれるパワースポット。
願いを込めて鐘を鳴らすと、その願いが叶うと言われている。
「Bプロ成功祈願しない?」
「神頼みとか好きじゃないんだが」
「ベリーズランドでやることに意味があるんじゃない!ほら、二人で一緒にこの紐を持って……」
――そうだ、歩ともこの鐘を鳴らしたんだ。
あれは去年かな、二人で来てこの鐘を鳴らして。
これからもずっと歩と一緒にいられますように、なんて我ながら乙女な願い事をした。
でも、実際は……
「……やっぱり、やめよっか」
掴んだ紐をパッと離す。
「そうだね、神頼みじゃなくて自分たちの力でどうにかしないとねっ」
「妃乃……」
「次どこ行く?また何か食べる?」
「妃乃!!」
「え?」
「そんな顔してんじゃねぇよ!」
そんな顔、って……?
「……私、今どんな顔してる?」
「……っ」
突然皇輝は私のことを抱きしめた。その力強さに驚きながら、されるがままだった。
「泣きそうな顔するな」