ココロノカケラ
本当の自分


…手を繋いだまま


あたし達は水族館をゆっくり歩いていて。


このまま時間が止まればいいのにな…


だけど、時間が過ぎるのはあっという間で。




「…ほのかさん?」


やだ、また考え込んでた!?


「はい?」


……?
悠紀さんの真剣な顔。



「…今まで、ごめん」


………ごめん???

あたしの心は一気に不安に襲われて。


「今まで、はっきりとした事一度も言ってなかったよね…」




「どういう…事ですか…?」


やっぱり…
あたしじゃ駄目だったのかな…



こうなる事くらい覚悟してたじゃない。


なのにどんどん涙が溢れてきて…



「あたしの事…もう嫌に……?」


こんな事なら、最初から、気持ちを隠さずぶつかって行ってたら良かったのかな……?



怖がってばかりで。



今更だよね…




もう



終わりなんだ………






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