私の彼は御主人様
『大丈夫っ! 』


公衆電話のボックスの中、意識がない頬っぺたを叩く。


『なぜ、来た? 』


目を閉じたまま力無く呟くノワール。


『いいからっ! 歩ける? 』

『僕の事は…構うな』


『うるさいっ! 立ってっ』

なんとか立ち上がったノワールを抱えて玄関まで来るまで一時間掛かった。


『どうしよう… 』


あたしも力が出ない。


玄関先でもう一度頬っぺたを叩く。




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