私の彼は御主人様
(先に進めない? )


なんだかその言葉か引っ掛かって思わずルージュの手を握りしめる。


『本当にありがとう。満月までの間、楽しかった』


しっかりした口調であたしの手を握り返してルージュが言った。


『あたしは何もしてないよ…すぐにまた会えるよね』


その問いには答えず、不意にしっかり抱き締められた。




< 251 / 298 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop