私の彼は御主人様
『何? 』


『ルージュからだ。読むぞ? 』


そう言って手紙を読み出した。


【身体を傷つけて済まない、俺はもう外に出る事はないだろう…でも気にしないでくれ。前から決めていた事だ。俺はもう心に残すことはない。律と幸せに】


短い、手紙だった。


『なんで? どうしちゃったの? 』


泣きそうになるあたしにノワールは静かに言った。


『…消えるつもりかも』


『そんな…これからじゃない…これから…っ』


これからいっぱい楽しい事したり、思い出作ったり、寂しかった分取り戻せる位に…それなのに。




< 255 / 298 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop