花束とメロディを君に。

ピンク色のワンピースを着て、いつものポニーテールではなくハーフアップにした。




電車に乗っていけば、すぐだよね。




蓮くんのお弁当も持ったし、準備万端!




一応携帯で地図を調べてから歩き出す。




そういえばまだ、管弦楽部の合奏ちゃんと聴いたことないな。



入学式で少し校歌の伴奏してたんだっけ。



でも、1年生は入ってなかったし蓮くんたちの代にとって大切なデビューになるってことか!




電車を降りて道に出る。



ドタドタ ドタドタ



後ろから、すごい走っている音がするんだけど、、



と思い、後ろを振り向くとボブの髪の毛を揺らしている月城高校の制服を着た女の子が綺麗なフォームで走っていた。





焦ってるみたいだし避けた方がいいかな?





と、花理が避けた。女の子が横を通らすぎる瞬間に花理に顔を向け、




「お気遣いありがとうございます。」




とだけ言ってすごい速さで駆け抜けていった。 





あの人も管弦楽部?
スポーツ系の子もいるんだなぁ。




そんなことを考えていると、いつのまにか会場まで着いていた。















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