運命の恋を、君と…
同棲
「━━━━おはよ!」

次の日━━━━蓮花が目を覚ますと、俊英が微笑み見つめていた。

「おはよう…/////」
ド・アップの俊英の顔。
包まれるように抱き締められ、頭も撫でられている。

顔を真っ赤にして俊英の胸に顔を埋め、呟くように挨拶した。

「おい、顔見せろよ」

「やだ」

「………………
………じゃあ…顔上げてくれるまで待つ」

「………え?」
まさかそんな返事が返ってくるとは思わず、顔を上げた蓮花。

「あ!目ぇ合った!」
「え?え?」

「大丈夫。
お前の嫌がることはしない……!」

「俊英…
…………もう!(笑)好き!」

「フフ…俺も!」
俊英が、嬉しそうに笑った。


仲良く起きて、朝食を作ろうとする蓮花。
「俺も、手伝う!」
「うん、ありがとう!」

「今日、どうする?」
「お買い物、行きたいな!
服とか買いたくて。
ほとんど処分したから」

「ん。
あ!じゃあ…シーツ新調したい!」

「え?今使ってるのでいいんじゃない?」

「まぁな。
でも、ここはもう…蓮花の家でもあるだろ?
蓮花の好みにもしたいっうか……!
カーテンとかも変える?
あ!ダイニングテーブルも買わなきゃな!
俺いつも、カウンターかソファで食ってたから」

「いいのに……」

「いいの!」

「あ、でも!
ダイニングテーブルはいらない……かな?」

「なんで?
カウンターでいいの?」

「うん。
俊英と並んでくっついて食べれるし…/////」

「へぇー!
…………フフ…可愛いこと言ってくれるじゃん!」
隣の蓮花の顔を覗き込む。

「ひゃっ!!?
………ったぃ!!?」
急に俊英に覗き込まれ、手元が狂って指を切ってしまう。

「ちょっ…蓮花!?
バカ!お前!!」
俊英がすかさず、手を掴み指をパクッと咥えた。

「え……!?俊英!?
や、やだ…/////」

「お前が、ドジだからだろ!?」

「大丈夫だから!/////」
手を引っ込めて、救急箱を取りに行く。

「………」
カットバンを貼っていると、俊英が後ろから抱き締めてきた。

「ちょっ…何!?」

「もしかして、感じたの?」

「なっ…!!?/////
そんなわけないでしょ!?////」

「感じたんだ!(笑)
指先って、結構敏感ってゆうもんなぁー(笑)」
蓮花の表情を見て、クスクス笑う。

「……/////」

「ほんと、可愛くて飽きねぇ!!」

「からかわないで!!」

「だって、可愛いんだもん!!
つか!高校ん時よりも、可愛い!!」

俊英はしばらく、蓮花に頬をすり寄せていた。
< 15 / 61 >

この作品をシェア

pagetop