【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
短気だなぁ、もう。しょうがない、とっとと言っちゃおう。
「そのぉ、無職……なんだよね。だから、レベルはゼロ」
ヴァンの眉間のシワが深くなる。
「待った、じゃあ、おまえ未成年か?」
「ううん。ちょうど十三歳」
「……職業登録してこい。話はそれからだ」
この国では、成人である十三歳になったら、職業登録所で職業を登録する必要がある。
職業は、登録所にいる鑑定士さんが診断してくれる。
でも、必ずしもその職業で生きていくってワケじゃない。
戦士って診断された料理人だっているし、魔法使いという診断を受けた八百屋さんだっている。
法力使いって人が、バーテンダーをやってるって話も聞いた。
職業が重要な意味を持つのは、冒険者や、職業訓練学校の講師や生徒などになる時だ。
レベルもその時必要になる。