校内一のモテ男子は、放課後限定私専属カウンセラー
君の話も聞かせて?
それからも水島くんはたまに私の話を聞いてくれた。

でもすぐに膝枕をする勇気は出なくて、しばらくは手繋ぎで妥協《だきょう》してもらった。

今日の放課後もまた、私たちは屋上に集まる。


「さ、日比野さん。今日も何でも話してよ」

「ねぇ水島くん」

「何?」


「ずっと、考えてたんだけどね。もうこの際、膝枕はする!心の準備出来た!・・・だから、水島くんの話も聞かせて下さい!」

「やっぱり、私だけが話すのは嫌だよ!私だって、もっと水島くんと仲良くなりたい!」


「それは友達として?」

「まだ分からない。でも、水島くんの話を聞いてみたいって思ったの」

「じゃあ、俺もお代を払わないとだね」

「え?」

「俺の話を聞いてくれるなら、お代に日比野さんの願いも一個叶えるよ。そうじゃないと、不公平でしょ?」
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