生徒会長と秘密の関係

少しだけ


昨日より重い虚無感がミナを襲った。 


誰もいない公園。

久しぶりだな。

なんて、持っていた小さめのボストンバッグを適当に置きブランコに乗った。


風が気持ちよくてもっと体全体に風を感じたくていつぶりだろうか、立ってブランコに乗った。


数回漕いだとき

森宮「お前、そんなとこに立ったら危ないだろ」

ドーム状の遊具の中から森宮がこちらに走ってきた。


音瀬「居たんだ」


森宮が現れた時に感じた少しだけほんの少しだけの安心感。

強がってるだけだけど、ほんの少しだけ。


森宮「早く降りろよ、怪我するぞ?」

真剣に心配しているような表情。

音瀬「森宮って公園で遊んだ事ないの?」

その表情に嬉しくて、照れ隠しをするように森宮を揶揄ったように言った。

森宮「なんでもいいから、こっち来い」


そう言ってブランコから飛び降りたミナの腕と荷物を持ち森宮はドームへ舞い戻った。

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