生徒会長と秘密の関係
5章 透明

食べる



○商店街
  

2日目の予定は食べ歩き。


旗にいろんな食べ物の名前が書いてあって、音瀬はそれに目を輝かせた。


音瀬「からあげ!」

唐揚げが3つ串に刺さっている。

ベンチに2人並んでそれを食べた。



音瀬「胡麻団子だって!」

緑の葉に胡麻団子が巻かれている。

こちらもベンチに2人で食べた。



音瀬「チュロス!私はチョコがいい!斗亜は?」

斗亜「俺は苺で」

斗亜が頼んでチュロス受け取ったチュロス。

店先にあった、腰上の机で食べた。



音瀬「わー、でかいたい焼きだ!」

斗亜「なんか、さっきから揚げ物ばっかりじゃない?」

音瀬「たい焼きは焼きだよ」



斗亜「あ、そっかじゃ、たい焼き1つ」

音瀬「え、1つ?」 

斗亜「こんなにでかいのまだ、お腹入るの?」


音瀬「半分こ?」

斗亜「うん」


音瀬「ふふ、半分こ!いいね」

斗亜「ニヤニヤしすぎだよ」



ミナ(半分こなんて、なんかなんか…。

なんでだか、嬉しかった。)




ミナは嬉しい理由に気づいていたが

気づいてないと自分を誤魔化した。



大きいたい焼きをふたつに半分こして

和傘が付いてある、和ベンチに並んで食べた。



音瀬「半分で丁度良かった」

斗亜「でしょ?」


自慢げに眉を上げて言う斗亜。
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