生徒会長と秘密の関係
7章 未来

行きの下車ボタン



○翌日


空調の効いたバスの中。

運転手「次は終点桜田牧場前」


一番後ろの席に座る2人。

この日もまた、平日ということがあってか乗客は2人だけ。


次の停車駅を知らせるバスのアナウンスが聞こえた途端2人は、顔を見合わせて降りるボタンを同時に押した。


終点にも関わらず。




斗亜「ここはふれあいパーク・

馬小屋・牛小屋・犬の散歩・猫のお散歩パーク

の5つのエリアに分かれていますだって!

どこから行く?」



ミナ「犬!お散歩したい!」


目的地までにも、季節の花などが咲いていて歩いているだけで笑顔の2人。

そんな中を少し歩くと、腰ほどの柵の中でたくさんの犬が走り回っているエリアがあった。

そこには【犬の散歩パーク】という看板が建っていた。

斗亜「ここだね」  

ミナ「うん!」

扉を開けて入るとこちらに寄ってくる。

ミナ「わぁわぁ、かわいいね」


でも、斗亜のとこには犬が寄ってこない。
< 48 / 79 >

この作品をシェア

pagetop