生徒会長と秘密の関係

帰りの下車ボタン



運転手「次はFELIXリゾート前」

行きでは2人で押した下車ボタンも、今ではミナが1人で押した。


バス停はホテルの目の前で、すぐにホテルの敷地内に入り部屋まで歩く。

斗亜は気づいているのかわからないけど、今まで並んで歩いていた道。

でも、今は斗亜が先を歩きそれについて行っているミナ。



ミナ「斗亜」

斗亜「なんだ?」

少し先で立ち止まって、振り返った斗亜の表情。
あの日、屋上で見た時よりずっと冷酷だ。


ミナ「斗亜、あの、

もたれかかって寝ちゃってごめん」

斗亜「は?」


ミナ「いや、重かったでしょ?」

斗亜「別にそんなこと気にしなくていい」



ミナ(無言が辛い。斗亜が少し怖い。)
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