生徒会長と秘密の関係

間違いだった



ミナ「ごめん、ちょっと外行ってくる」


強引に腕を払ってミナは部屋を出た。


ホテルの敷地を出るとミナはひたすら走った。


学校のこと、親のこと、面倒なこと。

誤魔化すために走って走って、森の中にミナはひとり。




その足を止めたのはスマホの着信。



【イオリ・オト 受賞したよ〜】

母からのメッセージだ。

どうやら、両親にはバレてないみたい。

だけど、親なんてどうでもいい。


涙目になるミナ。

斗亜を想うと。


ミナ(斗亜、ねぇ、今何を思ってる?

面倒なやつを庇ってしまった。

こんなことするべきじゃなかった。

きっと、こんなことでしょう?

私のせいで、斗亜をおかしくさせた。

私はひとりなんだ。

なのに切れかかったロープに手を伸ばして

その先にいたものさえも

崖の下に落としていまう。)




ミナは力尽きたように

しゃがみ込み木にもたれかかった。



ミナ(私、ここで終わってもいいかも。)

目を瞑ると溢れ出した涙。
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