海辺の家、そしてあなた
「僕のほうも、アシスタントが居たらいいなと思ってたからさ」

「だけど、アシスタントにしては、あまりに待遇よすぎるでしょう?静養兼リハビリなのに、生活の面倒までみてもらって…」

そう言うと、清海さんは吹き出した。

「生活の面倒は、明日から海香子ちゃんの仕事になるかもよ?」

「え?」

「僕は、雑用とか家事が苦手でね。そういうのを任せることになると思うから」

「なるほど、わかった!清海さんが余計なこと気にせず、絵だけに没頭出来るようにするからね!」

「頼りにしてるよ」

清海さんは、優しく微笑んだ。
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